リフォーム業界でよく使われる言葉の1つに「現調」という言葉があります。
現調とは現地調査の略で読んで字のごとくリフォームを行う前に、そのリフォームが行なわれる現地を調査するという事です。
リフォーム会社の担当者が実際に家に来て調査をすると聞くと抵抗感を感じる事もあるかもしれません。
ではリフォームの現地調査は本当にする必要があるのかという事です。
結論から言うとリフォームの現地調査は必要となります。
■なぜ現地調査が必要なのか
図面や写真、口頭の説明だけでは実際にリフォームが必要な箇所がどこまで傷んでいるのか、どのようになっているのかなど不十分な事もあり現地調査が必要となります。
リフォームはすでにある家を新しく作り直し、生まれ変わらせるという事です。
家が建てらた年代によって工法などが変わってくるため、住まいはいつ建てられたのか、どのような工法で建てられたのかなど各家によって様々です。
ですから、現地調査で現場の採寸や設備等の確認を行いリフォームする場所の状態を調べます。
またリフォーム業者も現場を見る事なくリフォーム内容や必要な価格を出す事は出来ないので、しっかりと現地調査をする事でリフォーム工事の際に使う材料やその量などを把握する事ができ、正確な見積りを作成するための重要な作業となります。
■現地調査による情報の共有
現地調査をする事でリフォームが必要な現場はどのようになっているのかという事や、どのようなリフォームが必要なのかという事を施主とリフォーム業者とのあいだで情報を共有することができ、その家にあったリフォームを行う事が可能となります。
また現場調査を行う事で契約後のトラブルを防ぐことも出来ます。
リフォームにおいて現地調査はとても重要性が高く、現地調査をすることなく電話やメールだけで話を進めリフォームを進めていくとトラブルの原因となります。
■現地調査にかかる時間
現場調査にかかる時間は規模によりますが、ヒアリングなども含めて1時間から2時間程みておくとよいかと思います。
またヒアリングでは、どこをどのようにリフォームしたいのかといったイメージや予算はいくらぐらいなのか、いつまでにリフォームを完了したいのかといった具体的な話が出来るようにしておくとスムーズに現地調査が進みます。
■現地調査にかかる費用
現地調査は実際に工事を行う訳ではないので、ほとんどのリフォーム会社では無料で行なっています。
しかし、遠隔地のリフォーム会社に現地調査を依頼した場合は出張費用としてお金がかかってしまう場合があります。
また現地調査後にプランニングを依頼した場合はプランニング料金が発生する事もあります。
この辺りは各リフォーム会社によって異なるため現地調査を依頼する時に事前に確認して下さい。
■現地調査を依頼する際のポイント
リフォームは現場の状況によって対応方法が異なってくるため定価というものがなく、依頼をする会社によって価格が異なります。
そのため見積もり価格を比べたり、業者を選定する意味でも複数業者に現地調査を依頼し相見積もりをとるようにすることがポイントです。
目安としては3社以上に現地調査をしてもらい見積もりを出してもらうのがベストですが現地調査を行なってもらうリフォーム業者を探すにもそれなりに時間がかかります。
ですからインターネットなどの一括見積もりサイトを上手く利用し、まずはリフォーム業者を探して下さい。